Facebookページとは
Facebookが「SNS」と言われているサービス群の中で最も異なる部分は、Facebookが実名ベースで、リアルタイムコミュニケーションを促すところに特化したサービスということです。今までの「SNS」サービスサイトでは、ハンドルネームやニックネームといった匿名性が強い形での参加となっており、実名ベースだと、非常にクローズな形のコミュニケーションが多かったのです。

Facebookは、実際の社会生活で知っている人たちを、オープンな形でネットワーク化することで、ユーザー1人1人の社会生活をより豊かなものにしていこうという狙いをもっているサービスです。

ある程度のアクティブな友達と繋がるようになると、Facebookを使うのが楽しくなります。
なぜなら、普段直接のコミュニケーションをわざわざ取っていなかった友達の情報が、ニュースフィードに流れ、結果自分に有益な情報を手に入れたり、より時間や場所に制約されない形で多くの友人とコミュニケーションをとれるようになるからです。

マーク―・ザッカバーグは、ハーバード大学在籍中にソーシャル・ネットワーキング・サービスサイト、「Facebook」を開設しました。

人間は、リアルに知っている人たちの発信する情報が、自ずと気になる生き物だということは、心理学を専攻していたマーク―・ザッカバーグが見抜いていた大きなポイントです。

Facebook マーク・ザッカーバーグ インタビュー 2008を(YouTube)で紹介します。


Facebookユーザーの半数「今年から利用」「プロフィールに顔写真」
MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は2011年12月7日、Facebookの利用実態調査の結果を公表した。調査は11月11日から20日までインターネット経由で実施し、801人から有効回答を得た。
それによれば、Facebookを「定期的に利用している」(38.0%)と「ほとんど利用していない」(12.1%)という回答を合わせると、401人(50.1%)がFacebookに登録済みだった。登録開始時期は「2011年1月以降」が55.1%と半数を超えた。
Facebook登録時期

主にアクセスするデバイスとしては、「スマートフォン」が70.3%で最も多く、以下は「ノートPC」が52.9%、「デスクトップPC」が50.4%、「携帯電話」は22.7%、「タブレット端末」が16.7%と続いた。
また、プロフィール写真について「自分の顔写真を使っている」という人は52.9%。顔写真を使わない理由としては、「気に入った写真がないから」(34.4%)や「恥ずかしいから」(33.3%)とった答えが多く挙がった。
プライバシー設定に関しては34.4%が「友人のみ公開」、33.2%が「カスタムして公開」、32.4%が「全公開」と回答。写真にタグ付けされることについては56.4%が「特に構わない」、28.7%が「許可を取ってくれれば構わない」と、多数が許容していた。
Facebookプロフィール写真設定
国内には現在、500万人以上フェイスブックユーザーがいると報道されています。
そのうち、半数以上が今年になって登録を始めたという事実よりもプロフィール写真に「自分の顔写真を使っている」という人が50%以上いることに、私は驚きました。
フェイスブックやIT関連のメディアがフェイスブックは実名登録制であり、プロフィール写真に自分の写真を使うことは当たり前という意見が声高に叫ばれていましたが、その影響があるのかもしれませんね。
自分の周りの人もみんな実名だから、自分も大丈夫だろうという考えで登録をする人が一層増えてきそうです。
この流れが続けば、フェイスブックはよりリアルな現実世界に近いコミュニティ・社会になっていくでしょう。
それを息苦しいと思うか、便利で実利的と思うかは人それぞれ意見が別れるところだと思います。

よりオープンで繋がった社会形成を目指すFacebook
Facebookのミッションは、人々に情報を共有することができる力を与えることで、よりオープンで繋がっている社会を作り出すことです。

Facebookのことを彼らは「ソーシャルユーティリティ」と呼んでますが、ユーティリティというのは「役に立つサービス」、すなわち、ソーシャルユーティリティとは、社会生活で役に立つサービスということなのです。

マーク・ザッカーバーグでは、公共サービスに近いコミュニケーションサービス、いわゆる、電話や郵便といった社会インフラに近い存在になることを考えていると思われますが、米国ではインターネットユーザーの7割以上がFacebookユーザーとなった今、そのビジョンへ着々と近づいて来ていると言っていいでしょう。

Facebookが社会に及ぼす影響力
平均150名の友達と、時間や場所にとらわれずリアルタイムに情報のやり取りができるようになった今、人々は、今までにないスピードで、情報の伝達を始めるようになりました。話の対象は自らの状況、友人や家族との関わりやニュースについてだけでなく、自分を表現する一部であるブランドについても広がっています。

例えになりますが、150人の友人を持つ人が共有した情報に10%の友人が反応したとしましょう。もし、友人の半分がかぶったとしても、3段階の共有で13万人、4段階の共有で190万人の人々へ情報が伝わり広まることになります。(下図参照

実際に3~4段階で共有が進む情報というのは少ないですが、より一般的な魅力があり、エンターテイメント性やニュース性の内容であればあるほどその可能性は高まります。

実名ベースのコミュニケーションメディアは、今やTVや雑誌もFacebookと連携することで、ユーザー離れを止めようとする時代なのです。

エジプト反政府デモ(Facebookが社会に及ぼす影響力の実例)
エジプトでの政変騒乱による反政府デモがかってない大規模なものだったというのは記憶にも新しい。
しかしなぜ軍や政府から規制されている国がそこまでの国民を集め大規模なデモに発展したのか?

そこはインターネットの力、ソーシャルメディアの力が大きかったとみられる。

反政府デモを起こそうとフェイスブックやツイッターで多くの国民に呼びかけていたという。
この騒動で日本にも多くの方がフェースブックという存在を知った方もいるでしょう。
これを受けエジプト政府はインターネットなどの通信を遮断し始めています。

Facebookページを持つ(作る)5つの理由
Facebookが社会的影響力を持ち始めた国では、ブランド、企業、有名人やテレビ番組などがFacebookページを持ち、Facebookユーザーとの対話をこぞって始めるようになりました。

日本では、まだ400万弱の月間ユーザー数で、アクセスが月間700万ユーザーといった状況ではありますが、日本でも映画公開(※注釈)もあいまって2010年度末から、Facebookページを開設しようという企業やブランド、有名人が続々と増えて来ています。日本ではまだアーリーアダプター(アーリーアダプターとは)を中心とした利用ではありますが、マーケティング的な視点で考えると現段階でFacebookページを始める理由は5つあります。

    1. 無料でかんたんにはじめられます。広告を出したりしない限り、製作費以外は一切かかりません。ソーシャルメディアは日進月歩で成長しているので、傍観していると、先に進んでから参加するのはさらにハードルが高まります。
    2. Facebookユーザーとコミュニケーションがとれる場所を持つことで、リアルタイムに顧客や見込み客との接点が持てます。接点をFacebook上で持つことのメリットは3つあります。
      1. Facebookページの投稿が、ファンのウォールに届けられます。共有が進めば、新しい見込み客へメッセージを届けられる可能性も生まれます。
      2. ファンの反応を、リアルタイムに把握し、コミュニケーションを取ることができます。
      3. ブランドとの関わりを持たせるコンテンツを提供することで、コアファンが、ブランドアンパサダー(特命大使の意)として活躍してくれるチャンスを増やすことができます。ボジティブスパイラル(相乗効果・好循環)を形成できれば、Facebookページへの集客コストをかけずに見込み客を増やせる点も魅力です。(下図参照)。
    3. ファンと定常的な関わりを持つことで、ブランドへの親近感やロイヤルティを高め、顧客の生涯価値を上げることができます。
    4. 豊富なアプリを使うことで、戦略に応じたFacebookページの運営が可能です。製作費に大きなコストをかけずに、様々なマーケティング目的の達成にFacebookページを活用することができます。
    5. Facebookページは公開ページなので、検索結果での占有率を上げることにもなります。
見込み客が増えていく仕組み